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リモートワークにおけるランチの問題点と解決策とは?

2022.12.06

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従業員がオフィス以外の場所で仕事をするリモートワーク(テレワーク)。通勤時間の節約など利点はありますが、1日の勤務時間をどう使っていくかが課題のひとつとなっています。
本来休憩時間であるはずのランチ時間は、単に食事のための時間ではなく、午後の仕事の活力に変えていく時間としても捉えられます。
理想的なリモートワークのランチ時間の過ごし方の鍵はどこにあるのでしょうか。

リモートワークにおけるランチとは

「リモートワーク中のランチ休憩時間」は、オフィス出社時のランチ時間と違いがあります。アンケートの調査結果に沿って見ていきましょう。

調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:週に3回以上リモートワークをし、うち週1回はランチで外食をする全国の20~50代ビジネスパーソン(N=333)
調査実施日:2022年3月8日〜2022年3月9日
調査団体:株式会社エデンレッドジャパン(以下同)

リモートワークのランチ時間

リモートワークのランチ時間について、「現在、ランチ休憩時間は何分程度とれていますか?」との問いに対し、以下のような回答が得られました。

・60分程度……25.8%
・45分程度……39.8%
・30分程度以下……28%
・75分程度以上……6.5%

「45分程度」と答えた人が4割程度と最も多く、「30分程度以下」と合わせて、67.8%もの人が、一般的なお昼の休憩時間とされている60分の休憩時間を取得できていないことが明らかになっています。

リモートワークランチで困っていること

オフィス出社時のランチ時間に比べ、リモートワークのランチ時間が減ったと答えた人に対して「リモートワークの困っている内容」を聞いたところ、以下のような結果になりました。(複数回答)

・オンとオフの切り替えができない……73%
・ご飯をゆっくり食べる時間がない……40%
・集中力が続かない……30%
・困っていない……3%
・その他……1%

リモートワークを自宅で行っている人が多くいることもあり、7割以上の人が「オンとオフの切り替えができない」ことに頭を悩ませていることがわかりました。
リモートワークでのランチ時間が短くなっている場合、食事を終えたらすぐに仕事に向かうことも考えられます。休憩時間に、ある一定の自由な時間を持つことによって気持ちがリセットできるという効果を逃している可能性があります。

リモートワークランチの悩みを解消する方法

リモートワークでのランチの悩みには、どのような悩みがあるのでしょうか。仕事に集中し、実績を上げるための解決方法も探っていきましょう。

悩み1.オンとオフの切り替えができない

アンケートでは、7割以上の人が「オンとオフの切り替えができない」という悩みを持っていることがわかりました。
オンとオフを切り替えるべき対象は「仕事」と「プライベート」です。休憩時間にできる限り仕事のことを考えず、同時に、仕事中にプライベートについて考えないことがポイントになるでしょう。できることを解説していきます。

オンとオフをうまく切り替えるには〜食事編〜

リモートワークのランチ時間を使い、オンとオフをうまく切り替えるためには以下のポイントが考えられます。まずは食事にまつわることを挙げていきます。

・外食をする
・昼食を買いに外出する
・調理をする

食事の内容自体が気分をアップさせてくれる大事なパートナーとなります。楽しくおいしい食事をすることで、仕事を引きずることなく気分を切り替えられるでしょう。

オンとオフをうまく切り替えるには〜自宅環境編〜

食事に直接関連しない観点で、オンとオフの切り替えに役立つポイントとして、自宅の労働環境を整えるということがあります。
デスクの上には仕事関連以外のものは置かない、視覚に気が散るものを入れないようにする、など一定のルールを決めて仕事をスタートさせましょう。

悩み2.ご飯をゆっくり食べる時間がない

リモートワークのランチ時に困っていることについて、「ご飯をゆっくり食べる時間がない」と答えた人が4割いました。
ランチ休憩時間が全体的に減ってきていることは、既出の通りですが、リモートワークになったことでランチ時間に変化があったかどうかのアンケート結果は以下の通りです。

「ランチ時間が減った」
・~30%減……16.8%
・~50%減……24.3%
・~70%減……13.2%
・~100%減……3.9%

「ランチ時間が増えた」
・~30%増……10.5%
・~50%増……4.8%
・~100%増……1.2%

「変わらない」……22.8%

およそ6割弱の人が「ランチ時間が減った」と答えており、リモートワークにおけるランチ時間の確保の難しさが露呈されています。

誰かに相談する

リモートワーク中のランチ時間を確保するのが難しい場合、就業先の上司や同僚・チームのメンバーに相談することも解決策のひとつです。
従業員1人が規定されている休憩時間を取らずに仕事をしていたとしても、休憩時間は労働者の権利であり、労働から離れることが保証されないといけないという法律があることを忘れてはいけません。
所属している会社でも福利厚生のサービスについて、あなたを助けてくれるものがあるかもしれません。相談してみましょう。

悩み3.集中力が続かない

ランチ休憩時間が減ったと答えた人が困っていることで、3番目に多かったのが「集中力が続かない」という悩みでした。ランチ時間に休憩をうまく取り入れられないことにより、オンオフの切り替えができない結果、集中力が続かなくなってしまうのでしょう。
これはリモートワークのランチ時間が短いことに起因した悩みというわけではありません。自分が抱えている仕事をうまくこなす上で、集中力を養うためにはどのような解決方法があるのか、意識して行動しましょう。

集中力を妨げる原因を考える

人が集中力を保てる時間は最大50分で、最も集中できるのは15分程度ともいわれています。そもそも、人は思っているほど集中力が持続しないのです。
その事実を知った上で、自分の環境に合わせて策を練っていきましょう。

例えば自宅で仕事をしている場合、自宅の環境が集中力の妨げになっているかどうか判断が必要です。もしも、自宅のデスク周りが整理整頓されていないことで気が散ってしまったり、反対に居心地が良すぎてリラックスし過ぎてしまうために仕事に集中できなかったり、原因はさまざまです。

家族がいる場合、自分にばかり家事・育児などの負担がきている場合があります。その際には、家事代行サービスを利用したり、子育て・介護を社会に委ねたりする方法もあります。

個人は社会の一員です。一人で背負わず、積極的に公共や民間のサービスを利用していきましょう。

気分転換する時間を取り入れる

ランチ時間のすべてを使って食事をしているわけではありません。食事を終えたあとに仮眠をする人、読書をする人、ニュースをチェックする人、さまざまです。
午後の仕事に向けてうまく気分転換することも休憩の目的のひとつです。

リモートワークのランチ時間を工夫するコツ7つ

リモートワーク時のランチを少しでも快適に、かつ午後からの仕事に差しさわりなく過ごすための工夫するためのアイデアをご紹介します。

作り置きをする

日常的に料理をする人向けになりますが、あらかじめランチを用意しておく方法です。
前日の食事を取り分けておいたり、週末に作り置きをしておいたりすることで、ランチ時間になればすぐに食べ始めることができ時短になります。
特別なランチ代もかからず、ランチに何を食べるか考える手間も省けるので一石二鳥と言えるでしょう。

お弁当を作っておく

おかずなどの作り置きと同様に、夜や朝にお弁当を作るという方法もあります。
家族構成によっては日常的にお弁当を作る必要のある人もいるでしょう。その場合、自分の分も分けて詰めておけば、ランチ時に作る必要もありません。
お弁当のいいところは、気軽に持ち歩けることです。
天気や気候の安定している日は、思い立って近場の公園で自然を感じながら過ごすことで、リラックスも同時に叶えられます。
ただし、あくまでリモートワークのランチ時間を快適に過ごすための工夫であり、お弁当を作ること自体が目的ではありません。負担にならない程度にしましょう。

外食をする

在宅の場合、気分転換がしづらいことは前述の通りですが、ランチをきっかけに外に出ることは頭の切り替えにも有効です。
飲食店やスーパー・コンビニに行き、時短のためでなく自分が食べたいと思うものを食べましょう。食べる直前に選ぶことで、今自分に必要と思われる栄養素を取りやすく、健康維持にもつながります。

外食や昼食を店舗で買う際に使える、福利厚生サービスとして「チケットレストラン」が存在します。チケットレストランは全国70,000店舗の加盟店で利用可能で、加盟店はファミレスやコンビニなど内勤や外勤など職種や年齢、性別問わず誰もが平等に利用する福利厚生です。所属の会社に取り扱いがある場合、積極的に使用することでランチの時間がより充実したものになるでしょう。

デリバリーフードを活用する

調理したてのものを、玄関先まで届けてくれるデリバリーフードサービス。選択肢も増え、家の近所の飲食店では食べられない種類の食べ物も、自宅で食べられるようになりました。
リモートワークのランチ時間を充実させてくれる選択肢といえそうです。午後以降の仕事のやる気にもつながります。

お惣菜やレトルトなどの便利な食品を活用する

リモートワーク時にランチ時間を60分とることを心がけていても、何を食べるかという食事の内容について考えが及ばない日もあります。
そのような場合は、便利さを優先する日があってもいいでしょう。
スーパーや宅配を利用し、お惣菜やレトルト食品、冷凍食品など、少しの手間だけで食べることが可能な食品を準備しておきます。
その際、食べたいものだけを食べるのではなく、栄養が偏らないように意識して摂取するようにしましょう。

あえて台所に立って、リフレッシュする

リモートワークでのランチ時間を、食事するためだけの時間と捉えず、リフレッシュを目的として過ごす方法もあります。
思い切って料理をしてみてはいかがでしょうか。料理は最も身近なクリエイティブな行為ともいわれます。
2018年から開催されているクックパッド株式会社のイベントである「Creative Cooking Battle」は「家庭から出る食料廃棄を楽しく解消する」をテーマに、そして“アリモノからおいしい料理を作ることは、生活の中で最もクリエイティブな行為である”を合言葉に開催されています。
味や量を自分の好みに合わせて調整でき、調理をした満足感も相まって、ランチタイム明けもすっきりした気持ちで仕事に向かえるでしょう。

同僚と軽いコミュニケーションを

リモートワークをしていると、誰とも話さないうちに1日が過ぎていくこともあります。同じ仕事をしている同僚との会話はときに刺激にもなるため、社内チャットなどを使って、仕事の相談などを打ち明けてみることもいいでしょう。

充実したランチ時間を過ごすには

リモートワークのランチ時間は、オフィスでのランチ時間より約6割の人が短い傾向があることがわかりました。時間が短いだけでなく、オンとオフの切り替えができずに、休憩がうまく取れない人も多いです。
一概に食事をすると言っても、選択肢はさまざまです。会社の福利厚生に「チケットレストラン」などを導入してもらうことで、充実したランチ時間を過ごすようにしていきましょう。

【参考資料】
リモートワーク中のランチ休憩時間調査」:エデンレッドジャパン
労働基準法に関するQ&A」:厚生労働省

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