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お菓子は会社の経費になる:経費計上や福利厚生の考え方と、オフィスのお菓子サービスを紹介

2022.12.07

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オフィスで食べるお菓子は、提供内容と方法に応じて会社の経費計上が可能です。本記事の対象読者は、会社の総務人事・経理部門などに従事する方を想定していますが、お菓子の福利厚生について調べたい一般の会社員の方に向けた解説も入れています。

最新情報や条件は各サイトでご確認ください。

オフィスの置き菓子は福利厚生費用になる

オフィスの置き菓子は、条件を満たすと会社の経費になります。条件を以下に解説します。

条件1.全員が食べるお菓子の購入費用であること

総務人事担当あるいはそのほかの担当の人などが、全員が食べるためにお菓子を購入し、全員が食べることができるように設置や配布などが実施されるお菓子は、購入費用の経費計上が可能です。

条件2.特定の人だけが食べるお菓子の購入費用ではないこと

「特定の人だけが食べるお菓子ではないこと」、条件1の言い換えのような見出しですが、念のため説明として追加させてください。CEO専用のお菓子、役員専用のお菓子、などそのお菓子を食べる人が限定されている場合、そのお菓子の購入費用を経費として計上することはできません。

オフィスのお菓子:経費になるもの、ならないもの

オフィスで発生するお菓子と飲食について、経費になるものとならないものを解説します。

経費になるお菓子:贈答品

取引先などへの贈答品として購入したお菓子の購入費用は、経費計上が可能です。

経費になるお菓子:打ち合わせや会議の飲食

取引先や潜在顧客などの相手を伴い、仕事の打ち合わせや会議を実施した際のお菓子および飲食の費用は経費計上が可能です。

経費になるお菓子:接待など

取引先や潜在顧客などを相手に仕事の接待を実施した際のお菓子および飲食の費用は経費計上が可能です。どこ社の誰との飲食であるのか明示できる必要があります。

経費にならないお菓子:社長個人の飲食

社長や役員などが1人で食べる目的でお菓子の購入や飲食をした場合、経費計上はできません。しかし外出時にやむを得ず人に聞かれないためにブース付きのコワーキングスペースに入った、カフェに入らざるを得ず何も頼まないわけにはいかなかった、など「そのお菓子を食べざるを得ない」理由や状況であった場合は経費として計上できる可能性があります。

経費にならないお菓子:外部サービスの置き菓子

外部サービスによる従業員が購入する置き菓子サービスは、そもそも会社側に経費負担が発生しないため、経費として計上する支出も発生していないため、経費にもなりません。

オフィスで従業員が購入できるようにお菓子が陳列された販売サービスや、オフィスコンビニ型の社食などは、オフィス側が外部サービスに対して出店スペースを設けてあげている状態です。そしてそれらのお菓子や食事メニューを、従業員が自費で購入しているなどで会社が支出しているものが何もない場合は、経費に計上する支出自体が発生していません。

総務人事担当者向け:オフィス向けの置き型お菓子サービス10選

オフィスに設置できる、置き型お菓子提供サービスを紹介します。

オフィスグリコ

設置費用、ランニングコスト0円でオフィスにグリコのお菓子を販売する場所を設置できるサービスです。

cubeshop

初期費用と固定費が0円、設置スペースはA4サイズのみで済む、オフィスでお菓子や軽食を販売するコーナーを設置できます。

オフィスのドリンクお菓子サービス

設置費用も月額費用も無料、オフィスに電気冷蔵庫を設置、従業員が飲み物やお菓子を購入できるサービスを提供しています。

K:rest(クレスト)

置き菓子・置きドリンク・日用品を購入できるのオフィスコンビニサービスです。ユーザーの利用シーンとして「小腹が空いたな…でも、忙しくて休憩がなかなか取れない。」「外は雨…コンビニや売店が遠い。」「乾燥が気になる季節…唇がカサカサ、リップ忘れちゃったな。」といった状況を想定しています。(公式ウェブサイトより引用)設備投資費用、月額料、設置費、撤去費用は無料です。

おかしマート

設置すると、従業員は一般小売価格の30〜50%オフでお菓子を購入でき、初期・運営コストは0円です。

おふぃすこんびに

オフィスに横50cm、奥行き52cm、高さ80cmと小型の冷蔵庫を無料で設置でき、費用は食べた分・飲んだ分を支払うサービスです。

ミニストップポケット

オフィス・工場・病院・ホテル・休憩所などあらゆる施設内に設置が可能な小さなコンビニを提供しています。用意されている3種類のプランは設置するオフィスや支店などの従業員の人数に応じて選択できます。

オフめし

食品、菓子、ドリンク等の商品を卸値価格で購入できるミニコンビニを設置でき、従業員が利用できます。初期導入費用は0円、基本利用料は5,000円です。

オフィスオアシス

導入費、設置費、レンタル料0円でセルフサービス型ドリンク&フード販売冷蔵庫が設置できるサービスです。

Office Mart oitoku

ジャパン福岡・ペプシコーラ販売株式会社が提供するオフィスのセルフ型自販機サービスです。オフィスに小型の冷蔵庫を設置し、従業員は500mlペットボトル商品を含み全商品100円で利用できます。初期費用、レンタル費用は0円です。

総務人事向け:オフィスでお菓子を提供するときのポイント

1.置き型お菓子サービスの利用料やお菓子の購入料金は、基本的に従業員が負担する

置き型お菓子サービスは最終的に費用のほとんどを従業員が負担しています。従業員は、コンビニなどに買い物に行く手間を省くことはできますが、お菓子の購入代金やその一部などを支払いを会社が負担するわけではありません。それは従業員にとって、お得なのでしょうか。便利ですが、お得だと感じるかどうかは、従業員それぞれの価値観だと言えるでしょう。

対して、福利厚生費として会社が50%程度を負担する「食事補助」などのサービスであれば、会社も費用を一部負担するため、お得感をより強く感じられるのではないでしょうか。

2.お菓子はリフレッシュになるが、健康維持につながるものを選んだ方がいい

お菓子を食べる時間、食べながら従業員同士が交流する時間は、雑談や親交のきっかけになります。しかしお菓子は、製品によっては栄養価が低く、資質や糖分などの炭水化物が多くカロリーが高く、健康的であるとは言いきれないものもあります。

提供するお菓子のラインナップに配慮し、摂取することで仕事の効率が上がるお菓子や、脳の唯一のエネルギー源として機能するブドウ糖のお菓子などを提供できるといいかもしれません。

3.全員が平等に食べることができるお菓子自体を提供すると、従業員の金銭的な負担は0円になる

オフィスにお菓子を購入できる場所を設置する置き型お菓子サービスは、そこでお菓子を購入する従業員がお菓子の代金を支払うことになります。しかし、全員が平等に食べることができるよう、会社がお菓子その物を購入して提供すると、従業員の金銭的な負担は0円になります。より、お得感が強いと言えるでしょう。

アレルギーや従業員の好みに合わせるお菓子を選ぶのは難しいかもしれませんが、好きなお菓子・苦手なお菓子などを知ることで会話や雑談のきっかけになるかもしれません。

終わりに

オフィスの置き型お菓子サービスは、オフィス内に販売場所を設置するものであり、費用負担は従業員が実施します。お菓子だけでなく、食事などを提供する設置型社食の方が、従業員の健康にはより効果的であると言えるかもしれません。

しかしオフィス設置型のサービスは、食事やお菓子を100円〜数百円など手頃な金額で買えるとしても、テレワーク・リモートワーク導入企業などの場合、利用できる従業員が限定されたりテレワーク実施社員や外出の多い社員な度はなかなか利用できず、不平等感が生まれてしまう可能性もあります。そのような不平等感を解消できる福利厚生サービスに「食事補助」があります。食事補助は企業が従業員の食事代の一部を負担する制度です。従業員が食事代の50%以上を負担し、食事代の企業負担額は従業員1人かつ1ヵ月あたり3,500円(税抜)以下であることが利用の条件です。この内容で利用できる福利厚生・食事補助サービスにエデンレッドジャパンの「チケットレストラン」があります。全国7万店以上の飲食店やコンビニで毎日利用でき、テレワーク・リモートワークを実施する従業員や、外出の多い従業員も等しく利用できるサービスです。

置き型お菓子サービスの導入を検討する際は、お菓子だけでなく食事・飲食に関連する幅広い福利厚生サービスの中から比較し、従業員に合うものを探すといいでしょう。2022年時点で、世界中の物価高(インフレーション)も加速しています。インフレ手当の一環としても、福利厚生制度の内容や条件を見直してもいいかもしれません。

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