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採用・離職率の改善に!人気のある福利厚生サービス5事例

2020.06.23

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現在の福利厚生を利用している従業員はどれくらいいるでしょうか?

近年、ユニークな福利厚生や働きやすい環境をつくり、従業員の満足度を高めようとする企業が増えています。しかし、企業が取り入れている福利厚生を従業員が利用していないことも多々あります。

そこで、従業員に実際に人気の福利厚生を紹介します。

1.企業が導入中の福利厚生と従業員が求める福利厚生との差

企業が導入している福利厚生とは

以下は、企業が導入している福利厚生TOP10です。

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企業における福利厚生施策の実態に関する調査」独立行政法人 労働政策研究・研修機構

慶忌休暇制度や慶忌見舞金制度などは、およそ9割の企業が導入している福利厚生です。しかし、「企業における福利厚生施策の実態に関する調査」によると、「会社の福利厚生に満足しているか」という質問に対して、YESと答えた割合は全体の24%でした。

つまり、従業員が求めている福利厚生と企業が設けている福利厚生にはギャップがあり、見直しの余地が大いにあることがわかります。

従業員が求めている人気の福利厚生とは

では、働く従業員はどのような福利厚生を求めているのでしょうか?同調査の「特に必要性が高い福利厚生は何か」という質問に対して、「人間ドック受診の補助」(21.8%)、「慶弔休暇制度」(20.0%)、「家賃補助や住宅手当の支給」(18.7%)などが挙がっています。

既存の福利厚生と重なるものもありますが、従業員がどのような福利厚生を求めているのかを項目別に紹介します。

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■健康管理:人間ドックの受診費用補助、メンタルヘルス相談
■労働時間:短時間勤務制度や時差出勤、フレックス制度、ノー残業デー
■両立支援:育児や介護との両立支援、治療と仕事の両立支援
■自己啓発:社外の自己啓発サービスの提供、経費補助

近年、本当に求められているのは、「一人ひとりが健康で働き続けやすい環境づくり」「生産性を高めるためのサポート」に関する福利厚生のようです。

2.改善効果があった人気の福利厚生5選

これらの福利厚生を実際に取り入れ、人材定着や採用に効果のあった事例をまとめました。

1. 育児支援(GMOインターネット株式会社:インターネットインフラ事業)

GMOインターネット株式会社には、生後57日以降から預けられる「キッズルームGMO Bears」という社内託児所があります。職場に託児所があり、保育園への送り迎えが不要な点に加えて、タオルやおむつ、子供の食事が用意されているため、育児の負担を軽減できます。また、休み時間に子供の様子を見に行くこともでき、安心して働くことができます。このような施策により、産休・育休後の復職率は100%となっており、誰もが働きやすい環境づくりが喜ばれています。

2. 食事補助(株式会社Looop :太陽光発電所システムの開発)

株式会社Looopでは、外出や出張していても全社員使える食事補助はないか、と「チケットレストラン」食事補助ソリューションを導入しました。電子食事カードを社員に配布し、社員は全国の加盟店(飲食店やコンビニエンスストアなど)で時間や場所を問わずに利用できます。これにより、全社員が利用でき、制度の利用が均等化。従業員同士で誘い合ってランチに行くようになり、社内のコミュニケーションが活性化しました。食事補助によって、金銭面の負担が減ったことも従業員の満足度を高めています。

3. 健康管理(キヤノン株式会社 :電機・精密機器の開発、販売)

キヤノン株式会社では、「健康第一主義」のもとに、メンタルヘルスケアや生活習慣病予防、がんの早期発見の推進や過重労働対策を計画的に進めています。健康課題の多いハイリスクの従業員を対象に、産業医との個別面談を徹底したところ、受診結果報告と継続支援率が100%に。また、2年後にハイリスク群の75.7%が非ハイリスク群へ移行するなどの成果が出ています。健康診断の受診だけでなく、その後の健康管理を一緒にしていくところに価値がありそうです。

4. 休暇制度(株式会社チカラコーポレーション :美容室の運営・展開)

美容師は職業柄、週1回休みの企業がほとんどですが、株式会社チカラコーポレーションでは美容師の完全週休2日制を採用。夏季・正月休暇はもちろん、誕生日休暇、病気などで使える緊急有給休暇も整備されています。また、5年以上勤務した従業員が12連休を取れるリフレッシュ休暇取得制度もあります。これらの休暇制度によって、休暇の消化率が上がり、あまり休もうとしなかった従業員も、計画的に休みを取るようになっています。長く働き続けられる仕組みを整えることで、一人ひとりが充実して働くことができ、結果として業績向上にも役立つ仕組みです。

5. 多様な働き方(サイボウズ株式会社 :グループウェアの開発・販売・運用)

サイボウズ株式会社では、ライフスタイルに合わせて働き方を選択できる「働き方宣言制度」を導入しています。育児、介護だけでなく、通学や副業など個人のスケジュールに合わせて、勤務時間(時短勤務など)や場所(在宅・出張・出社など)を決めることができます。この制度が導入されたことで、ピーク時28%だった離職率が今では4%に減少するなど成果が出ています。

まとめ

企業が良かれと思い導入している福利厚生と従業員が求めるものにはギャップがあります。近年、仕事と家庭やプライベートを両立できる企業が人気となっており、柔軟な働き方ができる福利厚生が求められます。この機会に、既存の福利厚生を見直してみてはいかがでしょうか。

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